ニューカッスルが再びオファー、移籍金80億円超へ
イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドは、RBライプツィヒに所属するスロベニア代表FWベンジャミン・セスコ(22歳、契約は2029年まで)の獲得を目指し、新たなオファーを提示した。最初の提示額は7500万ユーロに加え、最大500万ユーロのボーナスが付随する内容だったが、ライプツィヒはこれを拒否。クラブ側は最低でも8000万ユーロの保証を求めていた。
そして、現地時間月曜の夜、ニューカッスルは再びオファーを提出。今回は条件が改善され、8000万ユーロに加え、500万ユーロのボーナスが含まれているとされる。移籍情報に詳しいファブリツィオ・ロマーノ氏やSkyもこの交渉の進展を報じており、合意に向けて両クラブの距離は縮まりつつある。ただし、『ビルト』紙の情報では、総額9000万ユーロという報道は誤りで、実際には8050万ユーロ程度にとどまるという。
マンチェスター・ユナイテッドも争奪戦に参戦か
ニューカッスルだけでなく、マンチェスター・ユナイテッドもセスコ獲得に強い関心を示している。ユナイテッドは正式なオファーの準備を進めていると見られており、近いうちにライプツィヒへ具体的な提案を送る可能性が高い。
しかし、同クラブは現在、選手の放出や給与枠の確保が必要な状況にあり、移籍交渉を円滑に進めるには財政面の整理が不可欠だ。そのため、ライプツィヒ側はユナイテッドの本格的な動きがいつになるのか慎重に見極めている。
セスコ売却でライプツィヒの補強計画が加速か
仮にセスコが移籍する場合、RBライプツィヒには巨額の移籍金がもたらされる見通しで、その一部は後任の補強に充てられる予定だ。候補として名前が挙がっているのは、トルコ・ギョズテペに所属するブラジル人FWホムロ(23歳)や、イングランド・ウルヴァーハンプトンのポルトガル人FWファビオ・シルバ(23歳)ら。さらに、ベルギー代表FWロイス・オペンダの残留もより現実味を帯びることになる。
クラブ再編に向けたカギを握る移籍交渉
RBライプツィヒは現在、チームの再編成を進めており、既に6名の新戦力を獲得している。しかし、補強はまだ道半ばにある。クラブはさらなる戦力強化に向けて、セスコの去就を含む重要な決断を迫られている状況だ。
なお、ニューカッスルはスウェーデン代表FWアレクサンダー・イサク(25歳)がリヴァプールへの移籍に近づいていることから、その後継者としてセスコをリストの最上位に据えているという。イサクは無断でスペインを訪れていた件でクラブとトラブルになっており、事態の早期収束を目指している。
今後の動向に注目集まるセスコの去就
2029年まで契約を残すセスコに対して、複数クラブが激しい争奪戦を展開しており、その動きはRBライプツィヒにとって有利に働いている。一方で、クラブ側もスカッドの構築を急ぐ必要があり、早期の決着を望んでいるのが本音だ。今後数日の交渉次第では、ヨーロッパ移籍市場における大きなニュースとなる可能性もある。