シャイ・ギルジャス=アレクサンダー対アンソニー・エドワーズ:止められない新時代のスター対決

オクラホマシティ・サンダーは、プレータイム48分を使わずして、自分たちが約10年ぶりにウェスタン・カンファレンス決勝進出にふさわしいチームであることを証明した。わずか18分ほどの試合時間で、けが人を多く抱えたデンバー・ナゲッツとの差を明確に見せつけ、最終的には125対93という一方的なゲーム7の勝利を収めた。

率直に言えば、たとえアーロン・ゴードンの両足のハムストリングが万全だったとしても、あるいはマイケル・ポーターJr.の肩が壊れやすい紙細工のようでなかったとしても、この結果は変わらなかったのではないか、と思わせる内容だった。

次の対戦カードは、オクラホマシティ対ミネソタ。

NBA的に言い換えるなら、シャイ・ギルジャス=アレクサンダー対アンソニー・エドワーズ。

「スロー・ペニー」対「ヤング・マイク」。

おそらくMVPに最も近い男と、現在のNBAで最も魅力的なキャラクターを持つ男の激突だ。

マーケットとしてはニューヨークが華やかだが、真に注目すべきシリーズはこの対決だ。昨年に続き、西の若きスターたちが頂点を目指して火花を散らすこの構図は、NBAが平等化を推し進める中で象徴的な存在となっている。

サンダーは、自分たちが予定より1年早くこの舞台に立っていると感じているかもしれない。ここ2年でカンファレンス上位に位置づけられているにもかかわらず、主力3選手はそれぞれ26歳、23歳、22歳。最年長のギルジャス=アレクサンダーが、その中で真のスターとして頭角を現してきている。一方のエドワーズも23歳。まさに同じ時期にブレイクを果たしている。

ここ数試合のギルジャス=アレクサンダーは、極めて効率的なプレーを披露している。直近3試合で平均32得点以上、シュート成功率も60%台を記録。この活躍は、これまで彼に付きまとっていた「ファウル頼り」の評価をある程度払拭するのに十分だろう。今季サンダーがリーグで最も「接戦の試合」が少なかったことから、若さとともに「勝負所での不安定さ」が指摘されていた。

事実、劇的に敗れた第1戦や、延長戦の末に落とした第3戦はその懸念を裏付けるような内容だった。しかし、ゲーム7でNBA最高の選手を長い手足とスタミナで封じ込め、圧勝した事実は、彼らの68勝が決して偶然ではなかったことを証明している。

「我々のプレッシャーが勝因だったと思う。オフェンス面では完璧とは言えなかったが、選手たちはゲーム7の喧騒の中でも冷静さを保ってくれた」と、マーク・デイノート・ヘッドコーチは試合後に語った。

22ターンオーバーを誘発し、ニコラ・ヨキッチを迷わせて、明らかにサイズで劣る選手にさえ守られる場面を作ったサンダーの守備は、現実離れした光景すら感じさせた。

そして今度は、その守備がティンバーウルブズに向けられる。ウルブズは、ステフィン・カリー不在のウォリアーズを5試合で下して勝ち上がってきた。エドワーズはそのシリーズでターンオーバーに苦しみ、とりわけ第5戦では7つを記録したため、サンダーの厳しい守備陣はそこに狙いを定めてくるはずだ。

エドワーズとギルジャス=アレクサンダーは、互いに対照的なスタイルを持っているが、それぞれがチームを引き上げる力を持っているという点では共通している。まるでロックバンドのボーカルのように、仲間をステージの中央に引き立てることができる存在なのだ。

エドワーズは、ジェイデン・マクダニエルズやジュリアス・ランドル(あるいは以前のカール=アンソニー・タウンズ)を常に鼓舞している。一方、ギルジャス=アレクサンダーは、試合後のテレビインタビューに必ずチームメイトを同伴させる。ややわざとらしさは否めないが、チームを第一に考える姿勢は称賛に値する。

このシリーズが始まる火曜日。NBAの未来を担う2人の才能が、頂点への道を切り開こうとしている。