女子バスケWリーグ開幕 トヨタがリーグ3連覇に向け好発進

バスケットボール女子のWリーグが19日に開幕し、昨シーズン、リーグ連覇を果たしたトヨタ自動車がENEOSに70対57で勝ち、リーグ3連覇に向けて好スタートを切りました。 バスケットボール女子のWリーグの開幕戦は19日夜、東京・渋谷区の代々木第二体育館で行われ、リーグ3連覇を目指すトヨタ自動車とENEOSが対戦しました。 試合は第1クオーター、トヨタ自動車が日本代表の馬瓜ステファニー選手のゴール下シュートや、平下愛佳選手のスリーポイントシュートで大きくリードを奪うと、第2クオーターも山本麻衣選手のスリーポイントなどで得点を重ね、トヨタ自動車が39対20とリードして前半を折り返します。 対するENEOSは後半、日本代表の渡嘉敷来夢選手の高さを生かした攻撃や、けがから復帰した林咲希選手のスリーポイントシュートなどで追い上げましたが、トヨタ自動車は最後までリードを守り、70対57でENEOSに勝ちリーグ3連覇に向けて好スタートを切りました。 Wリーグは昨シーズンから1チーム増えて、全14チームがレギュラーシーズンでそれぞれ26試合を戦い、来年4月に上位8チームによるプレーオフが行われて、優勝チームが決まります。

“偽物” もう許さない 日本ブランド守る最新技術

「無念で悔しい」1年あまり前、中国市場からの撤退を余儀なくされた、あるメーカー幹部の言葉です。撤退の理由。それは、現地で爆発的に増えた自社製品の「偽物」の存在でした。 長年、海外に進出する日本企業を悩ませてきた日本製品の偽物。巧妙化する手口の実態、そして最新の対策はどうなっているのか? 最前線を取材しました。(政経・国際番組部 村上由和) 偽物に追い込まれた化粧品メーカー 「ここまで中国の巨大な化粧品市場に翻弄された会社はないと思います。我々でも見分けがつかない偽物が出てきて、あっという間に手がつけられない状況になった」 こう話すのは、北海道に本社を置く化粧品メーカーの副社長、佐藤公春さんです。 佐藤さんの会社はかつて中国に進出。一時は多くの売り上げを上げていたものの、その後、撤退を余儀なくされました。 原因は、市場に大量に出回る自社製品の「偽物」でした。 今回、これまでの経験が何かの役に立つのであればと、取材に応じてくれました。 一気に広まった“偽物”たち この会社が、中国に進出したのは2015年ごろ。 地元・北海道で製造したスキンケア商品は、次第に中国での認知度と評価を高め、2017年ごろには、注文数が急増。年間の売り上げは、20億円を超えました。 しかし程なくして、現地の販売代理店から、偽物が出回っていることを知らされます。 佐藤公春副社長「売り上げが一気に伸び、生産工場は朝から晩まで大忙しでした。同じ頃、偽物が出回っていると聞かされましたが、ここまで問題になるとは思っていませんでした。パッケージの日本語が間違っているなど粗悪品で、見抜くのが簡単だったからです」 しかしその後、事態は急激に悪化します。 当初は見抜くのが簡単だった偽物も、すぐにパッケージの模造のレベルが向上。 メーカー自身ですら、見た目だけでは本物と偽物の区別がつかない商品が、市場に出回るようになったのです。 偽物はただの油と水… さらに、中国での主な販売チャンネルであるインターネットの通販サイトでも、頭を悩ませる事態が発生します。 …

東京ディズニーランドで“突然”パレード中止…批判も 一方で「最大1880円引き」チケット求め争奪戦が

東京ディズニーランドのパレードが12日、全て中止となりました。原因は、工事でできた地面の傾斜だということです。突然の中止に、「開演前に告知すべき」と批判が相次ぎました。一方、周辺では「イベント割」の開始を受けた“割引チケット”を求める人たちの姿が…。    ◇ 東京ディズニーランドは、ハロウィーンイベントのまっ最中です。新型コロナウイルスの影響で、今年は3年ぶりの通常開催でしたが、12日朝、ディズニーランドの目玉である「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」など、4つのパレード全てが中止になりました。 ディズニーランドの来園者「えっ、そうなんですか! 初めて知りました。普通に残念!」 「ショックですね。それ(パレード)を楽しみにして、今日は孫と過ごそうと思って来たんですけど」 さらに、パレードがないと知り、帰る人もいました。 ディズニーランドの来園者「もうこのまま帰ろうかなって思ってます。パレード見られないから、じゃあもういっかって」 突然の中止、そのワケは…。 園内で12日に撮影された映像には、“人だかり”ができている場所が映っていました。その場所は、道の一部が柵で囲まれ、通れないようになっていました。柵があったのは、スペース・マウンテンなどがあるトゥモローランドというエリアで、中止になった4つのパレードは、全てこの場所を通るのです。 運営会社は、「きのうの閉園後に配管工事をする中で、地面に傾斜ができてしまった」と説明。工事の際、掘削箇所にアスファルトを入れたところ盛り上がってしまったため、安全上の理由から中止を決めたといいます。 この中止に、SNSでは“穴キャン”が話題となり、トレンド入り。ディズニーランドなどで悪天候の時にパレードがキャンセルになることを“風キャン”、“雨キャン”と表現するのになぞらえて、「パレードルートが陥没して中止、“穴キャン”」といった投稿がみられました。 さらに、「返金してもらえるかなぁ」「分かってたなら開演前に告知すべき」といった声もあがり、事前告知なしの中止に批判も相次ぎました。運営会社は、「13日はパレードを再開する予定で準備しているが、中止となった場合は来園者のみにお知らせする」としています。    ◇ そのディズニーランドの周辺では12日午後2時ごろ、携帯をじっと見つめる人たちの姿がありました。皆、手にはスマートフォンが…。 ――今、何をしているんですか? 「午後2時から発売する、割引で買えるチケットがあって」 お目当ては、割引チケットでした。東京ディズニーランドと東京ディズニーシーは「イベント割」の開始を受け、ワクチンの3回接種している人などに対し、12日から日付指定の「1デーパスポート」を2割引きで販売していて(※なくなり次第終了)、チケットが9400円の日の場合は7520円と、最大で1880円も安く買えるのです。(大人の場合 ※チケット価格は変動制) そのため、チケットの争奪戦になっていました。人々はスマートフォンで、チケット購入サイトにアクセスしようとしていました。 割引チケットを購入したい女性「だめですね、全然。動かないです、(チケット購入)サイトが混雑してて」 女性のスマートフォンには「ただいまサイトが混雑しております」「サイトにアクセスできる推定時間 1時間以上」「待ち時間の目安 1時間以上」の文字が表示されていました。 …

物価高が直撃 苦境のフードバンク

明日食べるものにも困っているという人たちにとって、生命線とも言えるフードバンク。その活動が、いま危機に陥っています。 長引くコロナ禍や深刻な物価高の影響で、食料品の寄付が大幅に減っているのに対し、支援を求める家庭が増え続けているのです。 10月も多くの食料品が値上げされる中、必要な人たちに必要な食料を届け続けるためにはどうすればいいか、考えます。 物価高 シングルマザーの不安 山梨県東部に暮らす30代のシングルマザー、かおりさん(仮名)です。 離婚後、パート社員として地元の工場で働きながら、5歳から高校1年生の4人の子どもを育てています。 新型コロナウイルスの影響で、仕事が休みになることなども増え、ここ数か月の収入は月8万円にもなりません。 そんなかおりさんが、頼みの綱としているのがフードバンクから送られてくる、さまざまな食品です。フードバンクは企業や家庭などからの寄付で集めた食品を提供して、生活困窮家庭を支える活動です。 食べ盛りの子どもたち。一番下の5歳の女の子は届いた箱の中にお菓子を見つけると、「おせんべい。私が好きな食べたかったやつ」と話し、笑顔を見せました。 新型コロナウイルス流行の長期化に加え、食品や電気代、ガソリン代など暮らしに欠かせない、あらゆるものの価格が高騰し、かおりさんは不安を募らせています。 かおりさん「子どもが多くて、食べ盛りの子もいるのでかなり大変になってきています。本当にいつまでこんなことが続くのかなって。コロナと社会情勢を考えると、先行きがすごく暗くて本当に困ったなというのが本心です」 フードバンクへの寄付 3割減も フードバンク山梨では、かおりさんのようなシングルマザーや高齢世帯など、生活に困っている人たちから話を聞いて、よりよい支援のしかたを模索しています。 新型コロナの流行以降、支援を求める声は増え続け、去年はおよそ1万世帯に食品を提供して支援してきました。 ことし2月以降もさらにそうした声は高まり、「あす生きていくのも危うい」といった緊急支援の要請が300件以上寄せられているといいます。 しかし、ここにきてフードバンク山梨では、支援をいかに継続するのかに頭を悩ませています。肝心の食料の寄付が去年と比べ3割も減っているためです。 フードバンク山梨 米山けい子理事長「コロナ禍、さらに物価高ということで非常に苦しい生活を強いられている方が増えています。私たち自身も大量に食品が必要になっていて、支援してくださる方が増えていかないと、この活動が成り立っていかない状況です」 …

ヤクルト・村上宗隆 13試合57打席ノーアーチ 2試合連続安打で打率トップ守るも2厘差

◇プロ野球セ・リーグ ヤクルト5-1広島(30日、マツダスタジアム) ヤクルト・村上宗隆選手は広島戦で3打数1安打。2試合連続となるヒットが生まれ、打率は.317で首位打者をキープしましたが、これで13試合57打席ノーアーチとなりました。 試合前の打率が.317で2位の中日・大島洋平選手(.314)と3厘差だった村上選手。初回の第1打席でライトフライに倒れ、打率を.316に落とすも、3回の第2打席ではライト前ヒットを放ち2試合連続ヒット。打率を.317に戻します。6回の第3打席では今シーズン両リーグ断トツの118個目となるフォアボールで出塁。 迎えた7回の第4打席ではランナー2人を置いた場面で、広島・松本竜也投手が投じたフルカウントからの6球目を振り抜きますが、ここはバットを折られてセカンドフライに。直後の7回裏の守備から交代してベンチに下がった村上選手、この日は4度打席に立ち3打数1安打(1四球)。この試合でもホームランは生まれず、これで13試合57打席ノーアーチとなりました。 村上選手の打率は.317で試合前と変わらず。2位の中日・大島洋平選手はDeNA戦で2打数1安打と打率を.315に上げ、これで村上選手は打率トップをキープしたものの、その差は2厘差とわずかに縮まりました。ヤクルトの残り試合は2試合、中日は残り1試合です。