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今こそ知りたい「スポーツクライミング」。ルール、歴史、ボルダリングとの違いは?

2017年07月13日
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2020年東京オリンピックの追加競技として注目を集めるスポーツクライミング。最近は様々なメディアで取り上げられるようになり、頻繁にその名を耳にするようになりました。

一方で最近、男女を問わず流行中の壁登りスポーツボルダリングがあります。名前を聞いて浮かぶイメージは全く同じ。では、なぜ呼び方が違うのか・・・考えたことありませんか?

ということで、今回は話題のスポーツクライミングについて徹底調査。スポーツクライミングとは何なのか、ボルダリングとの意味の違いや歴史、具体的なルールなどをご説明します。


    目次
    1. ロック?フリー?種類が多すぎて分からない!
    2. すべてはロッククライミング!
    3. スポーツクライミングっていったい何?
    4. 実はみんなスポーツクライマー?ボルダリングはスポーツクライミング
    5. スポーツクライミングを図で説明!
    6. まだまだ新しい!スポーツクライミングの歴史
      1. 日本での競技人口はここ数年で一気に増加!
    7. 五輪までには覚えたい。公式3種目のルール!
      1. 正しい動きがカギ「ボルダリング」
      2. 戦略で高みを目指す「リードクライミング」
      3. 最速スプリンターは誰?「スピードクライミング」

ロック?フリー?種類が多すぎて分からない!

まず最初に引っかかるのがクライミングの種類の多さですよね。耳なじみのあるボルダリングという言葉にはじまり、フリークライミングやロッククライミング・・・色々なクライミングがあるのはわかったけど、どれがどれだか区別がつかない。このままではスポーツクライミングに行きつく前にスタミナ切れになってしまいます。まずはそのあたりの分岐の仕方を1からさらっていきましょう。

すべてはロッククライミング!

ロッククライミングとは、岩壁をよじ登ることの総称。クライミングと名の付くものは、その他に沢を登るシャワークライミングや氷の壁を登るアイスクライミングがありますが、皆さんがイメージするたいていのクライミングはこのロッククライミングだと思っていただいて差し支え無いと思います。

ロッククライミングは2つの種類に大別することができます。一つは、岩を登る際の方法として人工的な道具を使用するエイドクライミング(人工登攀[とうはん])。もう一つは道具を一切使用しないフリークライミングです。多くの人がロッククライミングと聞いてイメージするのはエイドクライミングのほうなのではないでしょうか。

また、フリークライミングという言葉には「登る行為そのものを、手段ではなく目的として楽しむ」という意味が含まれています。その場合に比較対象となる言葉がアルパインクライミング。これは登頂困難な山を登る手段としてのクライミングを指す言葉です。

つまり、フリークライミングという言葉には2つの意味が含まれているわけですが、そのあたりを含めるとややこしくなってしまうため、今回はクライミングの方法としてエイドとフリーに分けることができるということを覚えておいてください。

では、次が本題です。「スポーツクライミング」という言葉が指し示すものとは、いったい何なのでしょうか?

スポーツクライミングっていったい何?

スポーツクライミングを言葉で説明すると「フリークライミングが時代とともに進化していく中で、純粋にそのスポーツ性が強調され、ルールとして確立されていったもの」となります。

フリークライミングが自然の岩場での冒険的挑戦を含む定義であるのに対し、身体的な可能性を追求していく“競技としてのクライミング”がスポーツクライミングなのです。

実はみんなスポーツクライマー?ボルダリングはスポーツクライミング

もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちのよく知るボルダリングはスポーツクライミングの一種です。

スポーツクライミングを定義する要因の一つに、安全が確保されているかどうか、という点があげられます。

自然の岩場でのクライミング

前述の通り、フリークライミングとは自然の岩場でのクライミングを含む言葉。自然界では、クライミング中に突然の大雨が降り注いだり、手をかけた岩が欠け崩れたり、時に死を覚悟する必要さえあります。大自然の営みに対して、人間側はすべて受け入れざるを得ないのです。

一方、基本的に都会でのボルダリングはインドアや野外に設置された人工壁で行われることが一般的。高さは5m程度と決められ、安全のためにマットを敷くボルダリングは外的な危険が排除されています。

このことから、私たちのよく知るボルダリングはスポーツクライミングであると言えます。

スポーツクライミングを図で説明!

ロッククライミングの分類

クライミングの分類を図にするとこんな感じ。これで、だいたいのイメージがつかめるのではないでしょうか。

そう、スポーツクライミングにはボルダリングの他にも2つの種目があります。次の項目からはスポーツクライミングの歴史をさらいながら、現在行われている3つの種目に注目していきたいと思います。

まだまだ新しい!スポーツクライミングの歴史

スポーツクライミング競技の歴史はまだ新しく、1989年に開催されたワールドカップが最初の国際的な規模の正式な大会。元々フリークライミング人口の多かったヨーロッパを中心に急速に発展し、1991年には世界選手権がスタートしました。現在、国際スポーツクライミング連盟(以下、IFSC)が認定する公式競技会で行われている種目は「リード」、「ボルダリング」、「スピード」。以前はリード種目のみが開催されていた大会も1999年までには統一され、3種目が開催されるようになっています。

日本での競技人口はここ数年で一気に増加!

スポーツクライミングの2016年時点での競技者人口は60万人(推計)。ここ5~6年の間に飛躍的に増えているそうで、特にボルダリングは、趣味やエクササイズとしても人気が高く、競技人口の増加に一役買っています。

専用施設も全国的に増えており、現在は日本全国で435施設が営業されています。これは約10年前にあたる2008年からみると4倍以上という驚異的な数字です。

五輪までには覚えたい。公式3種目のルール!

大盛り上がりのスポーツクライミング。東京オリンピックまでにはルールを把握したいところですね! 各種目の具体的なルールについてご説明します。

正しい動きがカギ「ボルダリング」

ボルダリングは高さ5m以下の壁に設定された最大12手程度の複数のコース(課題)を対象に、いくつ登れたかを競う種目。定められたスタート位置からはじめ、ゴールホールドを両手で触り安定した姿勢を取ったところで完登とみなされます。

スポーツ種目として行う場合の特徴は2分間のオブザベーションが設けられている点。オブザベーションとは選手一斉に行われる課題の下見時間のことで、選手はこの時間まで隔離され、課題を事前に確認することはできません。同じ条件のもと競技を行うためのルールです。

課題の難易度、強度、不安定さがどの種目よりも高く、選手にはダイナミックな動きやテクニックが要求され、メンタルコントロール力も順位を大きく分けます。

予選、準決勝、決勝の3ラウンドが行われ、予選は各課題5分間、決勝は各4分間で競技が行われます。

ボルダリングは東京都内を中心にどんどん専門施設が増加しています。スポットプラスでは首都圏のおすすめ施設を多数紹介していますので、合わせてチェックしてみてください。

首都圏のボルダリングジムまとめ!

東京都編
神奈川県編
千葉県編

戦略で高みを目指す「リードクライミング」

リードクライミングは高さ12m以上の壁で、最長60手程度のコース(ルート)をどこまで登れるかを競う種目です。ロープの繋がったハーネスという器具を装着し、途中の確保支点にロープをかけながら登っていきます。

一つのホールドを保持した時点で1ポイントがつき、何番目まで到達できたかの数字が最終的なスコア。次のホールドを取りに行くアクションができた場合はスコアに+(プラス)が付き、プラスなしの選手よりも上位となります。

3種目の中で最も長距離を登るため、持久力が勝敗を大きく分けます。いかに体力を残しながら登れるかなどの戦略性が問われる種目でもあります。

予選、準決勝、決勝の3ラウンドが行われます。

東京・東葛西のクライミングジム「ロックランズ」などの大きなジムではリード専用の壁を完備している場合が多くあります。以外にも初心者が気軽に始めることができる種目なのです。

最速スプリンターは誰?「スピードクライミング」

スピードは高さ10m~15mの同一ルートを二人が隣り合って登り、いかに速く駆け上がれるかを競うスプリント競技です。

タイム順に上位16位が決勝トーナメントに進出。決勝は負ければ終わりの勝ち抜き戦となっています。ルートは公式に定められており、選手たちは同じルートで何度もトレーニングを行います。

実際にスピードクライミングを行える環境はまだまだ少ないのが現状ですが、東京・昭島の複合商業施設「モリパーク アウトドアヴィレッジ」のクライミングジム「PLAY」にスポーツクライミング専用ウォールが登場。これからもっともっと増えていってほしいですね。

ルールを動画でチェック!

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